南アフリカでは最も汎用性の高いトヨタ・ハイエース (画像はza.news.yahoo.comのスクリーンショット)

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南アフリカでは最も汎用性の高いトヨタ・ハイエース (画像はza.news.yahoo.comのスクリーンショット)
米国の調査によると、アメリカ国内では所有するのも盗まれるのも日本車が人気だという。南アフリカでも日本車の盗難被害が多く、バンや軽トラックが特に狙われているのだ。

5月28日のニュースによれば、調査は米国の盗難車追跡回収会社が発表した統計で、盗難対策装置を搭載している車を盗まれ、その後発見されたという車両を対象としている。その結果、アメリカ国内で最も盗まれた車は、5年連続でホンダ・アコードであった。アコードは30年以上もの間、アメリカで不動の人気を誇っている。車を解体してパーツを売る窃盗犯にとって、モデルチェンジしても商売に影響しないアコードは盗み甲斐があるのだ。2位のホンダ・シビック、3位のトヨタ・カムリなども同様の傾向といえる。

このデータを踏まえて、南アフリカでの統計と比較してみると…。『youthvillage.co.za』によると、2013年に盗まれた(と報告されている)南アフリカでの車種ランキングのトップ3はトヨタ・ハイエース、NISSAN 1400、トヨタ・ハイラックスであった。1位のハイエースにいたっては2位のNISSAN 1400の窃盗回数の2倍以上、1119回盗まれていたのだ。

ハイエースはミニバスとして使われているバンタイプの車。ミニバスは運転が乱暴でパーツの損傷が激しく、そのためパーツの需要は常にある。また交通事故も頻繁に起こるので、パーツだけでなく車自体が必要とされている。ハイエース以外にも盗まれる車のほとんどが大型で物や人を運ぶのに便利なトラック型というのが、南アフリカらしい。

統計によると、南アフリカでは年間9万1400~12万台もの車が盗まれているそうだ。たいていの盗難は組織化されている窃盗団によるもので、駐車している車を盗む場合もあれば、運転手を脅して盗む凶悪犯罪もある。2010年のデータでは、窃盗車の6割は国内で、3割は他国へ売られ、バラバラにしてパーツを売られるのは1割となっている。

※ 画像はza.news.yahoo.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎