2014年 01月 02日
フィアット、クライスラーグループの完全子会社化を発表…経営統合へ |
クライスラーグループは2009年4月、経営破綻。同年5月、イタリアの自動車大手、フィアットと資本提携を結んだ。その後、フィアットは、クライスラー グループへの出資比率を段階的に引き上げ。現在、クライスラーグループの全株式の58.5%を、フィアットが保有している。
また、クライスラーグループは2013年9月下旬、株式の再上場をSEC(米国証券取引委員会)に申請。再上場は、UAW(全米自動車労組)の退職者向け 医療保険基金(VEBA)が保有するクライスラーグループの全株式の41.5%の一部を、新規公開する形で行う計画だった。しかし同年11月下旬、フィ アットは「クライスラーグループが株式再上場を見送ることになった」と発表していた。
今回、フィアットは、クライスラーグループを完全子会社化することで合意したと発表。フィアットが、VEBAの保有するクライスラーグループの41.5%の株式を全て買い取る形を取り、1月20日に買収を完了する予定。
なお、株式の買収にかかる費用は、36億5000万ドル(約3845億円)。クライスラーグループが19億ドル(約2000億円)、フィアットの北米子会社、フィアットノースアメリカが17億5000万ドル(約1845億円)を負担する。
フィアットとクライスラーグループを率いるセルジオ・マルキオンネCEOは、「両社の持つ経験やノウハウを生かして、グローバルな自動車メーカーを創造するという構想を、完全に実現できるだろう」とコメントしている。
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア(半田貞治郎)
by handasadajirou3
| 2014-01-02 21:07
| 海外四輪