メーカー直系のワークスチューナーたちが、自慢のコンプリートカーを一堂に集めた試乗会を開催。ニスモは『エルグランド』、『ノート』、『GT-R』の3台のワークスチューニングマシンを試乗会に参加させた。今回はその中から、NISMOパーツを装着したエルグランドとノートを紹介する。
現在、『ジューク』、『マーチ』、ノート、『フェアレディZ』、GT-Rのニスモグレードは、日産自動車本体が中心になって開発が進められ、カタログモデルがラインアップされている。そのほかの車種についてはニスモがパーツが開発しコンプリートカーのようにできるパフォーマンスパッケージというパッケージオプションを設定。また、スポーツドライビングを楽しみたいユーザー向けのパーツ展開も従来どおり行っている。
「エルグランド NISMOパフォーマンスパッケージ」はエアロパーツ、アルミホイール、マフラー、サスペションを変更したうえで、スポーツリセッティングと言われるチューニングECUが組み合わされているパッケージオプション。
これらすべてのパーツを選んだ場合はAキットとなり価格は77万5000円。(18インチホイールの場合で、スポーツリセッティング以外の取り付け工賃は含まず)上記のスポーツリセッティングを除いたパーツの価格は64万5000円。(18インチホイールの場合で、取り付け工賃は含まず)
試乗車は引き締まった感触の足まわりで、とくにステアリングの中立付近がピシッしている。ニスモらしいハンドリングモデルで、走って楽しいセッティングに仕上げられている。
ノート NISMO S ニスモパーツ装着車は、カタログモデルの『ノート NISMO S』にさらにスポーツパーツを追加したモデル。ベース車は17インチホイールやエキゾーストシステム、サスペションなどが組み込まれたモデルで224万4240円の車両本体価格。これにLSDなどが組み込まれ、255万2040円となっているのが試乗車。
クイックシフトが装着されたミッションは、キビキビとシフトが決まり気持ちいい。エンジンはスポーツリセッティングによりチューニングされているほか、試作品の軽量フライホイールが装着されているため、ピックアップがよく気持ちよくエンジンが回る。
最大の特徴とも言えるのが“データトランスミッターキット”。日産自動車が『GT-R NISMO』と同時に開発したスマートフォン用アプリケーションを、ほかのニスモ車でも使えるように開発された専用のデータ転送キットで、速度や加減速Gなどクルマからの情報はもちろん、GPS機能によりサーキット走行時のライン取りやアクセル開度、ブレーキ踏力などを取り出すデータロガーとしても使用可能できる
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎