2014年 12月 01日
【トヨタ MIRAI 発表】求められたのは変革…「クルマのインテリア」ではなく“空間”を作った |
トヨタ『MIRAI』のインテリアは、“知恵を形に”という内外装共通のデザインテーマのもと、これまでの構成や様式を大きく変えるイメージでデザインしたという。
「“知恵を形に”というエクステリア、インテリア共通のデザインテーマがあり、そこから技術が形に表れてくることが一番いいと考えた。しかし、内装で水素を使っていることはあまり表現できない。そこでこれまでの部品構成単位を大きく変えてしまおうと考えた」とは、トヨタデザイン本部トヨタデザイン部主幹の加藤寛孝さんの弁。
「通常はメーターやセンタークラスター、グローブボックスが含まれるインパネに、Aピラーが“刺さって”いる。その上には天井があるという構成で、これはものを見なくてもわかることだ」と加藤さん。これを変えてしまおうと考えたのだ。
「MIRAIの場合は、ドアとインパネは機能を持たせたパネルが周り込んでくるイメージでつながり、ピラーもメーターフードとピラーがつながっているようにデザイン。そこから天井に変化している」と説明。つまり、「インパネからピラーに変化して、ピラーが天井に(途切れなく)変化するイメージで、これまでの部位ごとの考え方を変えたのだ」と話す。
加藤さんは、「現在建築でも“空間”という捉え方をする。それと同様に、柱、天井という別々の考え方から脱却したかった。そこで、デザインチームでも、インパネとは呼ばないようにしよう、ドアと呼ばないようにしようと話した。例えば、インパネはドアの延長の前の全体とか、ピラーもそれだけではなく、他と合わせた呼び方で会話をしていた」と述べる。
「期待されているのは“変革”だった。ちょっと形を変えるのはスキンチェンジなので、考え方、つまり構成や様式を変えるということがこのクルマの持つイメージに相応しいインテリアになると思ったのだ」と語った
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎
by handasadajirou3
| 2014-12-01 11:18
| 国内四輪