ベッテル、再び新たなF1を批判 |
レッドブルのセバスチャン・ベッテルは4月、F1が今季から導入した新しいV6ターボエンジンについて「クソ」だと語ったことでF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)からしっ責を受けていた。だが、そのベッテルが、再び今季のF1に対する批判を行った。
今回は、より洗練された表現を用いたものの、昨年最年少で4年連続でのF1タイトル獲得を達成したベッテルは、F1の新しい仕様について明らかに侮蔑(ぶべつ)的な考えを持っていることを隠そうとはしなかった。
ベッテルはドイツのニュース雑誌である『Focus(フォーカス)』に次のように語っている。
「F1はうるさくて危険なことで知られてきたスポーツなんだ」
「僕たちはモータースポーツの基本的なものを失うリスクを冒しているよ」
今季からF1が導入した新しいV6ターボエンジンに話を向けられたベッテルは、次のように続けた。
「僕はV10とかV12のほうがいいよ。1000馬力とか、すごいパワーを持つものがね」
「どれだけでも速く走ることができるクルマをドライブしたいよ。ドラゴンとか、獣を手なずけているような感覚が欲しいんだ」
「昨シーズンと比べると、こういう印象はものすごく失われてしまったよ」
そう語ったベッテルだが、今季は新たにチームメートとして迎えたダニエル・リカルドに対して苦戦を強いられている。
26歳となるベッテルは、天才F1カー設計者と言われるエイドリアン・ニューイ(レッドブル/最高技術責任者)の手になるレッドブルの今季型車RB10と、自分が置かれている苦しい状況について次のように続けた。
「クルマが僕の望むように走ってくれないんだ」
「ブレーキング時やコーナーでは、クルマへの信頼感をほとんど持てないんだよ」、とベッテルは締めくくっている。