【デトロイトモーターショー2014】マツダ、SKYACTIV レーサーを披露…2.2ディーゼルは450ps |
1月13日、米国で開幕したデトロイトモーターショー14。市販車のワールドプレミアが用意されず、プレスカンファレンスも行わなかったマツダだが、新しいレーシングカーがお披露目された。
このレーシングカーは、マツダの米国子会社、マツダモータースポーツがデトロイトモーターショーに展示したもの。新たな耐久レース、「チュードル・ ユナイテッド・スポーツカー選手権」に参戦するマシンだ。チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権は、従来のアメリカン・ル・マン・シリーズ (ALMS)とグランダムシリーズを統合して開催される新たなモータースポーツ。
このレーシングカーの特徴は、マツダの市販車用ディーゼルエンジン、「SKYACTIV-D」をベースにしたユニットを搭載している点。部品点数で51%、重量で63%を市販車用エンジンと共用する。
2.2リットルの直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、『アテンザ』や『CX-5』でおなじみ。レース用のチューニングを受けており、最大出力 450ps、最大トルク80.1kgmを発生する。トランスミッションは6速シーケンシャル。カーボンファイバー製モノコックにより、車両重量は 900kgに抑えられ、最高速は300km/hの性能。
マツダの米国モータースポーツパートナー、スピードソース・レース・エンジニアリングが、マツダからSKYACTIV-Dエンジンの供給を受け、プロトタイプレーシングカーを開発。マシンは赤で塗装され、全身に「SKYACTIV」のロゴが配された。
マツダモータースポーツは、「チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権において、ディーゼルエンジン搭載車はマツダだけ」と説明。市販車用エンジンの優れた技術や耐久性を、モータースポーツの場で証明することを目指す。
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア(半田貞治郎)